2024-12-16

Zoho CRM と他ツールのAPI連携で業務効率を最大化する

目次

ZohoCRM API連携の基本

API連携とは?基本概念を理解する

API(Application ProgrammingInterface)連携とは、異なるソフトウェアやアプリケーション間でデータをやり取りし、機能を共有する仕組みです。これにより、あるアプリケーションで行った操作の結果を別のアプリケーションで利用したり、複数のアプリケーションを組み合わせてより複雑な処理を実現したりできます。API連携は、業務効率化や自動化に不可欠な要素となっています。

Zoho CRM REST APIの概要

Zoho CRMは、REST(Representational StateTransfer)という形式のAPIを提供しています。RESTAPIは、HTTPプロトコルを用いてデータの送受信を行うため、Web技術との親和性が高く、開発者にとって扱いやすいAPIです。Zoho CRM RESTAPIを利用することで、顧客情報や商談情報などのデータを取得したり、更新したり、新しいデータを作成したりすることが可能です。APIを通じて、ZohoCRMの機能を他のアプリケーションやサービスと連携させることができます。

API連携で何ができる?活用事例を紹介

API連携によって、ZohoCRMの可能性は大きく広がります。例えば、Webサイトの問い合わせフォームから顧客情報を自動的にZohoCRMに取り込む、メールマーケティングツールと連携して顧客へのメール配信を自動化する、会計ソフトと連携して請求情報を自動的に作成するといったことが可能です。また、顧客とのコミュニケーションツールと連携して、顧客からの問い合わせをZohoCRMで一元管理することもできます。これにより、手作業によるデータ入力の手間を減らし、業務の効率化、データの一元管理による精度の向上を実現します。

Zoho CRMとの他ツールをAPI連携するいくつかの手法

Zoho Flowを活用したノーコード連携

ZohoFlowは、Zohoが提供するノーコードの連携ツール(iPaaS)です。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、ZohoCRMと他のアプリケーションやサービスを連携させることができます。ZohoFlowには、多数のコネクタが用意されており、様々なサービスとの連携を容易に行えます。例えば、GoogleスプレッドシートやSlack、TwilioといったサービスとZohoCRMを連携させることが可能です。これにより、専門的な知識がないユーザーでも、手軽に業務の自動化を実現できます。

ZohoFlowの他にもZapierやMake、日本製のツールではYoom等のツールが有り、各種ツール間のAPI連携の媒をしてくれます。

参考:YoomでZoho CRMと外部ツールを楽々連携

ZOHO Market Placeの連携メニュー

Zoho Market Placeには、ZohoCRMと連携できる様々な拡張機能や連携メニューが用意されています。これらの連携メニューを利用することで、特定の業務に特化した連携を簡単に行うことができます。例えば、名刺管理ツールとの連携や、マーケティングオートメーションツールとの連携など、ビジネスの目的に合わせた様々な連携が可能です。ZohoMarket Placeを活用することで、自社に必要な機能を効率的に導入できます。

カスタムAPI連携の実装

ZohoCRMのAPIを利用して、独自のカスタム連携を開発することも可能です。これにより、既存の連携メニューでは実現できない、より高度な連携や特定の業務に最適化された連携を実現できます。カスタムAPI連携には、プログラミングの知識が必要ですが、より柔軟で細かいニーズに対応できる点がメリットです。例えば、特定の条件を満たした場合にのみ特定の処理を実行する、複数のアプリケーションを複雑に組み合わせる、といった高度な連携が可能です。これにより、より業務効率を向上させることができます。

ただし、カスタムAPIはコード・プログラムを利用しての連携実装となることが多いため、専門的な知識を要する場合が多くあります。この点にご注意ください。

Zoho CRM とAPI連携できるツール例

ZohoCRMとfreeeの連携

Zoho CRMとfreeeを連携させることで、顧客情報と会計情報を一元管理することが可能になります。例えば、ZohoCRMで作成した請求情報をfreeeに自動的に連携し、請求処理を効率化できます。また、freeeの会計データをZohoCRMで参照することで、顧客の財務状況を把握し、より適切な営業戦略を立てることができます。この連携により、営業部門と経理部門間の情報共有がスムーズになり、業務効率を向上させることができます。

参考:ツール間データ連携で業務効率化を加速させる「Yoom」

ZohoCRMとSansanとの連携

Zoho CRMとSansanを連携させることで、名刺情報をZohoCRMに自動的に取り込むことができます。これにより、手動での名刺情報の入力の手間を省き、顧客情報を常に最新の状態に保てます。また、sansanで管理している名刺情報をZohoCRMで活用することで、営業活動の効率化、顧客管理の精度向上に役立ちます。名刺情報を顧客情報と紐づけることで、より詳細な顧客分析や営業戦略の立案に繋げることが可能です。

参考:ZohoCRMのSansan拡張機能

ZohoCRMとSlackとの連携

Zoho CRMとSlackを連携させることで、ZohoCRMの情報をSlackで共有することができます。例えば、新しい顧客情報が登録された際に、Slackのチャンネルに通知を送ったり、ZohoCRMの情報をSlackのコマンドで取得したりできます。これにより、チーム内での情報共有がスムーズになり、連携を強化できます。また、Slack上からZohoCRMのデータにアクセスできるため、迅速な意思決定をサポートします。特に、複数メンバーで営業活動を進めるチームにとっては非常に有効な連携です。

参考:ZohoCRMとSlack連携

ZohoCRMとAPI連携する際の手順

API連携の目的を確認する

API連携を始める前に、まず連携の目的を明確にすることが重要です。何を自動化したいのか、どのデータを連携させたいのか、連携によってどのような効果を得たいのかを具体的に定義する必要があります。目的を明確にすることで、最適な連携方法を選択しやすくなり、開発の無駄を減らせます。また、連携の目的を関係者間で共有することで、プロジェクトをスムーズに進めることができます。目的が曖昧なまま進めてしまうと、期待した効果が得られないばかりか、手戻りが発生する可能性もあるため、最初の段階で連携の目的を明確にしておくことが重要です。

連携したい双方のAPI仕様を確認する

次に、ZohoCRMと連携したいアプリケーションのAPI仕様を確認します。API仕様には、利用可能なAPIのエンドポイント、リクエストパラメータ、レスポンスの形式などが記載されています。このAPI仕様を理解することで、どのようにデータを送受信すればよいのか、どのような処理が可能かが分かります。API仕様を十分に理解しないまま開発を進めてしまうと、連携がうまくいかない可能性があるので、必ず確認するようにしましょう。また、API仕様は変更される可能性があるので、常に最新の情報を確認するように心がけましょう。

API連携の手段を検討する。

API連携の目的とAPI仕様が確認できたら、連携の手段を検討します。ZohoFlowのようなノーコードツールを利用するのか、カスタムAPI連携を実装するのか、連携したいツールの連携機能を利用するのかなど、複数の選択肢があります。それぞれの手段にはメリットとデメリットがあるため、自社の技術力や予算、目的に最適な手段を選択する必要があります。ノーコードツールは手軽に連携できる反面、柔軟性に欠ける場合があります。一方、カスタムAPI連携は柔軟性が高いですが、開発に時間とコストがかかります。最適な手段を選択することで、効率的に連携を進めることができます。

まとめ:Zoho CRM API連携を最大限活用しよう

ZohoCRMのAPI連携は、業務効率化やビジネスの成長に不可欠な要素です。API連携を活用することで、手作業によるデータ入力の手間を削減し、異なるシステム間のデータ連携を自動化できます。これにより、人的ミスの削減や業務時間の短縮につながり、従業員はより創造的な業務に集中できるようになります。また、様々なツールやサービスと連携することで、ZohoCRMの機能を拡張し、ビジネスの可能性を大きく広げることができます。API連携を効果的に活用することで、ビジネスの競争力を高め、持続的な成長を実現できます。ZohoCRMのAPI連携は、現代のビジネスにおいて必要不可欠な投資と言えるでしょう。積極的に活用し、ビジネスの発展を目指しましょう。

ZohoCRMのAPI連携にお困りならZoho認定パートナーへご相談を

ZohoCRMと各種ツール連携にお困りやお悩みがあればZoho認定パートナーに是非ご相談ください。豊富な連携実績や最適な連携方法を通じて、お客様のZohoCRMの活用にご協力いたします。初回は無料でご相談も可能です。お気軽にご相談ください。

本記事の監修

株式会社etika代表取締役 宮村佳祐

株式会社etika 代表取締役

宮村佳祐

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