2024-04-09

ZohoCreatorでフォーム作成!CRM連携で業務効率化を実現

ZohoCreatorでフォーム作成!CRM連携で業務効率化を実現
目次

はじめに

近年、ビジネスにおけるデジタル化の進展に伴い、データ収集や顧客とのコミュニケーションにおけるフォームの役割が増大しています。フォームは、ウェブサイトやアプリケーションにおいて、ユーザーからの情報入力を受け付ける重要なインターフェースであり、営業、マーケティング、カスタマーサポートなど、様々な業務で活用されています。しかし、フォームに高度な機能を実装したり、ZohoCRMなどの外部システムとデータをやりとりしたりする必要がある場合、専門的な開発スキルが必要となり、導入のハードルが高くなってしまいます。

こうした課題を解決し、業務効率化を実現するツールとして注目を集めているのが、ZohoCreatorです。ZohoCreatorは、コードを書かずにフォームやアプリケーションを作成できるノーコード開発プラットフォームであり、CRMをはじめとする各種Zohoアプリケーションとのシームレスな連携が可能です。本記事では、ZohoCreatorを使ったフォーム作成事例や、CRM連携によるフォームの活用シーンを紹介し、ZohoCreatorの導入により得られる業務効率化の効果について解説します。

ZohoCreatorを使ったフォーム作成事例

ZohoCreatorは、中規模以上の企業でも広く活用されています。ある製造業の企業では、仕入先や提携先から商品を仕入れる際の入力業務を効率化するため、ZohoCreatorを使った仕入入力フォームを開発しました。このフォームでは、ZohoCRMの商品タブから情報を取得し、商品名、単価、在庫数などのレコード情報を選択肢として表示させるロジックを組んでいます。これにより、仕入れ担当者は最新の商品情報を確認しながら、スムーズにデータ入力を行うことができます。さらに、仕入れが完了すると、ZohoCreatorから直接ZohoCRMの在庫数を計算して更新するため、リアルタイムな在庫管理が可能になりました。

また、あるNPOでは、入力する方が県名を選択すると、次の選択肢でその県にある施設名が動的に表示され、選択できるようになります。これは、ZohoCRMに登録された施設情報を検索、取得、表示することで実現しています。利用者は自分が利用したい施設を簡単に見つけられるようになり、手続きがスムーズに行えるようになりました。

これらの機能は、ZohoCreator独自のプログラミング言語であるDelugeを使って実装されています。Delugeを使えば、ZohoCRMなどの外部アプリケーションとデータ連携し、動的なフォームを作成できます。コードを書く必要はありますが、専門的な開発知識がなくても、ある程度のロジックを組み込んだフォームを作成できるのです。

このように、ZohoCreatorとDelugeを使えば、業務に適したフォームを柔軟に作成できます。各部門のニーズに合わせて、外部アプリケーションとデータ連携し、効率的なデータ入力や情報共有を実現できるのです。

フォームのワークフロールール設定
ZohoCreatorでのフォーム作成画面(Delugeを使った動的フォームの例)

ZohoFormsとの違い

ZohoCreatorと似たようなフォーム作成ツールとして、ZohoFormsがあります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

ZohoCreatorとZohoFormsの機能の比較

ZohoCreatorとZohoFormsは、どちらもフォーム作成ツールとして優れた機能を持っていますが、用途に応じて適切なツールを選ぶ必要があります。シンプルなWebフォームを素早く作成・公開したい場合や、デザイン性を重視する場合は、ZohoFormsが適しています。一方、フォームに複雑なロジックを組み込みたい場合や、他のZohoアプリケーションとのシームレスな連携が必要な場合は、ZohoCreatorがおすすめです。特に、動的に項目や選択肢を表示させるような高度なカスタマイズが必要な場合は、ZohoCreatorとDelugeの組み合わせが最も適しているでしょう。

CRM連携によるフォームの活用シーン

ZohoCreatorを使えば、Zoho CRMの情報をフォーム上で活用できます。ここでは、ZohoCRMの「商品」タブから情報を取得し、ZohoCreatorのフォームでプルダウン形式で商品情報を動的に表示させる例を紹介します。

まず、ZohoCRMの「商品」タブに、商品名、価格、在庫数などの情報を登録しておきます。次に、ZohoCreatorでフォームを作成し、商品選択用のプルダウンフィールドを配置します。このフィールドには、Delugeスクリプトを使って、ZohoCRMの「商品」タブからデータを取得するロジックを組み込みます。具体的には、フォームが表示されるタイミングで、CRMの「商品」タブにアクセスし、商品名と在庫数をプルダウンの選択肢として動的に表示させます。

このようにZohoCreatorとZohoCRMを連携させることで、フォーム上で常に最新の商品情報を表示でき、在庫切れの商品を選択肢から除外するといった動的な制御も可能になります。また、ユーザーが商品を選択して注文を確定すると、ZohoCreatorからZohoCRMの在庫数を自動的に更新することもできます。このように、ZohoCreatorとCRMを連携させることで、在庫管理を含む販売管理業務のデジタル化・自動化を実現できるのです。

ZohoCreatorとZohoCRMの連携による在庫管理の自動化

CRMの入り口としてのZohoCreator

ZohoCreatorは、CRMの入り口としても大きな役割を果たします。特に、社内にウェブページやアプリケーションがない場合でも、ZohoCreatorを使えば、顧客情報の収集やリードの管理を効率的に行えます。

例えば、展示会や商談会で名刺を収集する際、ZohoCreatorでフォームを作成しておけば、スタッフがその場で名刺情報をデジタルデータ化できます。フォームから送信されたデータはCRMに自動登録されるため、リードの管理やフォローアップをスピーディーに行えます。また、顧客からの問い合わせ対応にZohoCreatorを活用することもできます。問い合わせフォームに入力された内容をCRMのチケットとして自動登録し、担当者に通知するワークフローを設定すれば、迅速な顧客対応が可能になります。

ZohoCreatorとCRMの連携により、顧客情報の一元管理や業務プロセスの自動化が実現します。営業、マーケティング、カスタマーサポートなど、あらゆる顧客接点において、ZohoCreatorをCRMの入力フォームとして活用することで、業務効率の向上とデータ品質の改善が期待できるのです。

CRMの入力フォームとしてのZohoCreator

参照:Zoho Creator|カスタムアプリ構築|プロジェクト管理

https://www.zoho.com/jp/creator/apps/project-tracker.html?src=apps-index

まとめ

本記事では、ZohoCreatorを使ったフォーム作成とCRM連携の利点について解説しました。ZohoCreatorは、コードを書かずに業務に適したフォームやアプリケーションを作成できるノーコード開発プラットフォームです。CRMをはじめとする各種Zohoアプリケーションとのシームレスな連携により、データ収集から業務プロセスの自動化まで、幅広い用途で活用できます。

フォームは、顧客とのコミュニケーションや社内の情報収集において欠かせないツールです。ZohoCreatorを導入することで、フォーム作成の手間を省き、収集したデータを効果的に活用できるようになります。また、CRMとの連携により、顧客情報の一元管理やリードの自動登録など、営業・マーケティング業務の効率化も実現します。

ZohoCreatorは、シンプルなフォーム作成から、高度なアプリケーション開発まで、幅広いニーズに対応可能です。定型業務の効率化、データ管理の改善、顧客対応の向上など、様々な場面で業務のデジタル化を支援します。ZohoCreatorの導入を検討される際は、ぜひ弊社にご相談ください。貴社の業務課題に合わせたフォーム・アプリケーション設計から、運用サポートまで、トータルにご支援させていただきます。

本記事の監修

株式会社etika代表取締役 宮村佳祐

株式会社etika 代表取締役

宮村佳祐

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