2024-04-24

知識ゼロからDeluge関数でタスクの自動生成を設定してみた

知識ゼロからDeluge関数でタスクの自動生成を設定してみた事例紹介
目次

地方の中小企業におけるIT導入や活用コンサルティングを提供する株式会社etika(エティカ)CRMサポートセンターです!

今回はZohoサービスと連携したオンラインのスクリプト言語「Deluge(デリュージ)」についてご説明します。

ITもプログラミングも初心者の弊社社員が実際に設定に挑戦致しました。

これさえ読めば、知識や経験がない方でも真似して設定ができるはずです。

この記事以外にも、Delugeについて解説した記事がございますので、あわせて御覧ください。

はじめてのDeluge(デリュージ)

Zoho CRMでのDeluge関数の書き方

API名とは

まず、API名から確認します。

API名とは、各タブの各項目についている関数上の名前のことです。

例えば、Zohoからメールを送ったら見込み客ステータスを「連絡済」に変更したい、ということがありますよね。

この場合、見込み客ステータスという項目を関数上でなんと書けばよいのでしょう。

そうした時に出てくるのがAPI名です。

API名はCRMの中にあります。

右上の歯車マーク 設定→APIとSDK→API名のページ

これを見ると、見込み客タブの見込み客ステータスのAPI名が「Lead_Status」であることがわかりますね。

もちろん、自分で追加したカスタム項目も表示され、名前を自由に変更することもできます。

ワークフローでDeluge関数が動く条件を設定

例えば、見込み客を作成したら・商談ステージが「受注」になったら、など関数で設定しようとしている動く条件を登録するのは、ワークフロールールのところになります。

いきなり関数を書くのではなく、ます関数が動く条件がワークフロールールで設定できる条件かどうか確認しましょう。

また、タブにあるデータを関数上で特定するのはデータIDになります。

データIDがどこにあるかというと、データを開いたときのURLの末尾の数字になります。

つまり、この商談データのステージが「受注」になったら・・・・。

という場合の、「この商談データ」を特定するためには、データIDで特定するのです。

ワークフロールールで、自分が使おうとしているデータIDが選択できるかもあわせて確認します。

#を押すと差し込み項目として設定できるIDが表示されます。

Deluge関数を書く場所

CRMの右上の歯車マーク 設定→関数→新しい関数

この画面から関数を書く画面に遷移します。

書き方については、具体的な例をもとにご説明します。

流れとしては、まず関数を書きます。

そして、関数の画面で動作の確認をして、問題なければワークフロールールで動作する条件を定義します。

ご要望が複雑ですと、それなりの知識が必要となります。

その場合は、Zoho内の関数だけではなく、外部ツールとの連携にも精通したプロにぜひご相談ください。

商談を作成したらタスクを自動作成するDeluge関数

Delugeで商談タブの商談IDを取得する

それでは実際に関数を書いていきましょう。

今回は商談が作成された時に、タスクを自動作成するという内容です。

右上の歯車マーク 設定→関数→右の新しい関数

関数名は英語でわかりやすいものにしましょう。

今回のカテゴリーは自動化です。

関数を書く画面に遷移します。

まずは、上部にある「Edit  Argument」を入れます。

今回は条件が商談が作成された時ですので、商談IDが必要となります。ですので、Edit  Argumentには商談IDを入れます。

左側の「Parameter Name」はなんでも良いですが、他の人が見てもわかりやすいように、商談タブのAPI名と同じ「deals」を使いました。

右側のtypeは「int」にします。

まずは、商談IDを取得します。

deals = zoho.crm.getRecordById("Deals",deals_id);

info deals;

//商談のIDを取得する →それをdesalsという名前に置き換える という内容です。

//zoho.crm. を入力すると、次に入力できる候補が表示されますので、初心者は活用していきましょう。

//今回は候補の中から、IDを取得するgetRecordById を選択します。

//そして()の中身について、(”タブのAPI名”,”Edit  Argumentで入力したParameter Name”)となります。

// ※行の最後には必ず「;」を入れるのを忘れないようにしましょう

自動作成するタスクの内容

自動作成するタスクのステータスや優先度、件名などを指定できます。

今回は件名の項目に「タスク件名」、優先度の項目を「高」としたデータにします。

なお、今回は解説しませんが、商談の件名をそのままタスクの件名にしたり、連絡先のルックアップをそのままルックアップ項目としてタスクのデータにもたせることもできます。

項目に関する関数を書く場合にはキーバリューというルールがあります。

キーバリューは("項目のAPI名","項目に入れたいもの") という書き方のルールです。

今回は「a」という箱を用意し、その中にタスクの項目でいれたい内容を決めて、入れていきましょう。

まずは、aという箱でキーバリューのルールを使います、という宣言をします。

a = Map();

//aという名前の箱にいれるもの →件名の項目に「タスクの件名」をいれる

a.put("Subject","タスク件名");

//aという名前の箱にいれるもの →優先度の項目に「高」をいれる

a.put("Priority","高");

ここまでで、作成されるタスクの中身が決まりました。

作成するデータの必須となっている項目は、必ず何かをいれるか指示しないと作成されませんので、ご注意ください。

いよいよタスクの自動作成を指示

//bという名前の箱を用意します

//bの箱で行うことは タスクデータを作成する&データの中身はaで決めたもの です。

b = zoho.crm.createRecord("Tasks",a);

//さきほどと同じように入力の候補を活用しましょう。

//候補の中から、データを作成するcreateRecord を選択します。

ここまで関数が書ければ、完成です。

それでは、実際にタスクが作成されるか右上の「保存して実行する」を押してみましょう。

表示されたポップアップに、商談IDを入力してみましょう。

(商談IDは商談の詳細画面を開いた時に表示されるURLの末尾の数字です)

タスクのタブへ移動し、作成されていれば成功です。

件名が「タスク件名」、優先度が「高」になっていますね。

関数が無事に動作することを確認したら、ワークフロールールで関数が動く条件を設定しましょう。

関数を用いてさらに複雑な設定が可能となります。

ご相談がある場合は、無料にて受付しております。

一度、お問い合わせフォームからご連絡ください。

本記事の監修

株式会社etika代表取締役 宮村佳祐

株式会社etika 代表取締役

宮村佳祐

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