Zoho CRMは、日本でも中小企業での導入が増えている低価格で機能豊富なCRMです。
しかし、ITに詳しい社員が少ない中小企業では、自社に合わせた初期設定やカスタマイズができず「利用が定着しない」「十分に活用できない」などの悩みを抱えているケースが少なくありません。
この悩みに応えるためにZohoが発足させたのが「認定パートナー制度」です。認定パートナー企業とうまく協力することで、あなたが抱えている悩みを解決できます。
この記事では、認定パートナーとはどのようなもので、どんなサポートを提供してくれるのかを分かりやすく解説しています。認定パートナーのサポートを受けるメリットと、パートナー選びのコツについても解説しているので参考にしてください。
Zoho認定パートナーとは「Zohoのツールを導入した企業が成果を上げるために必要なコンサルティングを行える」とZoho社が認定した支援業者です。
支援業者と一言で言っても概要を把握するのは難しいので、基本的な概念やパートナー条件などを説明します。
Zohoは、Zoho CRMなどのツールを導入した企業の多くが下記のような課題を抱えていることを認識し、その悩みの解決をサポートするために認定パートナー制度を発足させました。
Zohoの製品は操作性に優れ、分かりやすいUIがあります。ただ、その効果を充分に発揮するには上記のようなITスキルをビジネスに結びつけるナレッジが必要です。
中小企業では社内にこのナレッジがあることはまれで、導入したが定着しない、成果が見られない、などの失敗の原因になっています。
日本でのZoho CRMのシェアが高まる中で、顧客満足度がシェアに追いつかないのはZohoにとってもリスキーな状況です。その対策として設けられたのが、ユーザーに優良な支援業者を紹介する認定パートナー制度なのです。
Zohoは認定パートナーに求められる経験・スキルとして下記の4つをあげています。
ユーザーが支援業者の良しあしを判断するのは簡単ではないので、Zohoの認定パートナーであることは支援業者選定の目安になります。
Zoho認定パートナーは、ユーザーのビジネス課題を解決するために下記のサービスを提供します。
認定パートナーは上記のサービスを提供する際に、クライアントの「ビジネスの成功」がツール導入の目的であることをつねに念頭に置いてサポートします。
中小企業がZoho CRMの導入にあたって認定パートナーのサポートを受けることには、以下のようなメリットがあります。
認定パートナーのサポートを受けるには費用がかかりますが、最大の費用のムダ遣いは「現場に利用が浸透しない」ことです。そのリスクを避けて早期に成果をあげることが期待できる認定パートナーの利用は、コストパフォーマンスの高い選択と言えます。
認定パートナーもそれぞれに特色があります。その中から自社に合うパートナーを選ぶポイントは下記の5つです。
各項目のポイントについて詳しく解説します。
認定パートナーかどうかは、下記のサイトで確認できます。
Zohoに公式に認定されているパートナーを選ぶことで「信頼性」や「専門性」、「サポート品質」が高まります。これらの要素は長期的なビジネス関係を築く上で非常に重要です。
公式に認定されていないパートナーが必ずしも劣るわけではありませんが、リスクを最小限に抑えるためには公式の認定を受けたパートナー企業を選ぶことがおすすめです。
Zoho CRMのサポートでは、導入前のヒアリングや操作トレーニングなど、対面でのサポートが必要な場面が少なくありません。運用中のトラブル対応は迅速性も求められます。
サポートメニューの多さだけで判断せずに、それぞれのメニューにどのように対応してくれるのかを確認する必要があります。
パートナー契約の費用は、導入しても成果が上がらないことに対するリスクヘッジ費用です。言い換えると「導入したからには必ず成果をあげる」という決意を裏付けるものが費用になります。
サポート導入の費用対効果を導入前に予測するのは困難です。そのため、以下のようなことを勘案して、自社の体力でどこまでの予算を組めるか考えましょう。
上記の内容をしっかりと天秤にかけて、それぞれの経費やリスクに見合う金額を提示している認定パートナーを選択します。
また、費用の総額だけでなく、必要に応じて利用できる柔軟な価格設定かどうかも選定のポイントです。
ZohoにはCRM以外に数多くの製品があり、認定パートナーによって対応している製品が違います。対応している製品と関連サービスが自社のニーズに合っているかを確認しましょう。
認定パートナーはもちろんIT企業ですが、IT関連の中でもメインにしている分野はそれぞれに異なります。
たとえば、Webマーケティングやサイト制作などのWeb関連会社、システム開発会社、通信インフラ会社などさまざまです。その中から自社の業務に関連性がある会社を選ぶことも選定基準のひとつです。
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既述のようにZohoのパートナー認定の条件には「CRMの構築・運用経験」など、一定の実績があること要件としてが定められています。
しかし実際に依頼する際には、さらにその企業の公式サイトなどで、支援実績や「お客様の声」などを確認することが必要です。
転職関連の口コミサイトやSNSなどで会社の評判を調べるのも良いでしょう。
ここまでの記事で認定パートナーの仕事の概略がご理解いただけたと思います。以下では「パートナーのサポートによる導入プロセス」の実際がどのようなものかを解説します。
パートナーは「自社の業務特性」や「課題」をヒアリングしたうえで、初期設定をしてくれます。
パートナーとの最初の打ち合わせの前に、導入目的(CRMで一番やりたいこと)と現状の課題(いちばん困っていること)を確認しておきましょう。反目
たとえば「マーケティング部と営業部の対立により、見込み客の育成から商談までのプロセスがスムーズに運ばない」という課題が重大なボトルネックになっているなら、その解決が導入目的になります。
パートナーとの打ち合わせでは、確認した目的と課題を正直に伝えて、いっしょに業務プロセスを洗い出します。その中で業務のボトルネックを解消できるCRMの開発、初期設定を依頼しましょう。
Zoho CRMは多機能なので、すべての機能を一度に使おうとせず、一番やりたいことから始めて、徐々に便利な機能を使っていく姿勢が大切です。
認定パートナーはアカウントの取得からサポートしてくれます。アカウント取得後は、パートナーは次の手順でZoho CRMを実際に使えるように初期設定してくれます。
操作はパートナーが行うものと、パートナーのサポートで自社の担当者が行うものがあります。
先述したように、数ある機能を一度に利用して業務効率を上げようとすると、担当者が操作に習熟するのに時間がかかり、結局利用するモチベーションが低下してしまいがちです。
まずは一番やりたいことに焦点を絞り「最初の成果」までの時間をできるだけ短くすることが、CRMの利用を社内に定着させるコツです。
パートナーに対しても、なんでもやってくれるだろうではなく、焦点を絞ったサポート依頼をしましょう。
CRMの導入失敗例を詳しく把握しておきたい場合は「CRM導入が失敗するのはなぜ?! 成功事例から見えたポイントを解説」を参照ください。CRMサポートセンターのこれまでの経験をもとに具体的な失敗例とその解決方法を紹介しています。
Zoho CRMは業務に合わせて柔軟にカスタマイズできる「成果に結びつくCRM」ですが、早期に活用できるようになるには、認定パートナーのサポートが必要です。
認定パートナーのサポートを受けることで、ツールの活用が社内に定着する「失敗しないCRM導入」への道が拓けます。
認定パートナーのサポートによるZoho CRMの導入を検討される際は、弊社の無料相談にお声がけください。